中古複合機を手に入れたときにはどのような形でメンテナンスをしていくかが問題となります。
中古複合機についてもメーカーによっては保守契約を結んでくれるので、保守を受けながら利用していくことが可能です。
複合機の保守契約の内容として主なものにはカウンター保守、コピーキット保守、スポット保守のみがありますが、カウンター保守にはどのような特徴があるのでしょうか。
中古複合機を調達するときに考慮すべきかどうかを考えておきましょう。
目次
1.カウンター保守とは
複合機を利用するときにはメーカーや販売店と保守契約をして使うことができますが、カウンター保守、コピーキット保守、スポット保守という三つの契約が主なものとなっています。
この中でも最もよく用いられているのがカウンター保守であり、これ以外で保守契約を行っていないケースもあるので注意が必要です。
カウンター保守とは複合機を使って印刷した枚数をカウントしていき、その枚数に比例する費用をメーカーや販売店に支払うだけで複合機本体の総合的なメンテナンスを行ってくれる契約です。
モノクロ、二色刷り、カラーのそれぞれでカウンター料金が設定されていて、月間で印刷した枚数に応じて請求が来る仕組みになっています。それ以外には原則として費用が発生しませんが、契約内容による違いはあるので確認しておくことは必須です。
カウンター料金にはトナーなどの消耗品だけでなく、交換部品などの費用も含まれています。保守点検の作業費も技術員の出張費も全て含まれているため、カウンターを見れば今月の支払いがどの程度になるかを想定することが可能です。
基本的には大量印刷をすると高くなるものの、あまり印刷しないで済ませられた月には安上がりになります。印刷枚数があまり多くない会社の場合にはカウンター保守を選ぶと複合機のランニングコストを削減することができる魅力がありますが、日常的に大量に印刷する現場の場合には他の方法でメンテナンスをした方が良い可能性もあるでしょう。
カウンター料金は契約先によって異なるため、印刷枚数が多い場合にはランニングコストを考え、できるだけカウンター料金が安いメーカーや販売店を選んで中古複合機を手配することが大切です。
2.中古複合機でもカウンター保守が可能か
中古複合機を手に入れたときにカウンター保守を契約できるのかは実は大きな問題です。一般的にはメーカーは新品で購入した複合機か、リースされた複合機の保守点検を行うための契約として位置付けています。
そのため、中古複合機の場合にはメーカーが契約に応じてくれない場合もあるのが実情です。これは中古複合機の場合には以前にどのような形でメンテナンスが行われてきたかわからないからであり、保守点検を行う上で支障を来すだけでなく、故障のリスクが高いことも懸念されるのが理由となっています。
そのため、中古複合機を購入してカウンター保守をお願いしたいとメーカーに連絡すると断られてしまいがちですが、オーバーホールをすれば対応してくれることも珍しくありません。
一度有償でオーバーホールを行ってもらい、メーカー側の見解として新品とほぼ同様にして使える状態にした後であれば保守契約を結んでもらえるのです。そのため、中古複合機を購入してカウンター保守を利用したいという場合には、予めオーバーホールの必要性についてメーカーに問い合わせておくと良いでしょう。
メーカー側が保守を行ってきた記録を持っているので、購入しようとしている中古複合機が今までずっとメーカー側でメンテナンスしてきたものであればオーバーホールなしで対応してもらえることもあります。
もしオーバーホールが必要ということになったら、その料金を見積もってもらい、購入料金に上乗せした上で購入を検討するのが賢明です。
一方、販売店が保守を行うというケースもあり、その場合には中古複合機であっても問題はありません。ただし、メーカーが行うのに比べるとメンテナンスの質が劣る可能性があります。
信頼できる販売店かどうかを見極めた上で契約を結ぶようにすることが必須です。事前に他に契約しているケースがあるかどうかを説明してもらい、実績的に見て問題がないかを確認しておくと安心して契約できます。
3.まとめ
中古複合機を手に入れたときにはメンテナンスの方法を考える必要がありますが、カウンター保守を選ぶと総合的なメンテナンスをしてもらえるので便利です。
印刷枚数に比例する費用だけを払えば良く、トナーなどの消耗品や故障部品の交換、技術員の出張などにかかる費用が追加でかかることはありません。